環境適合設計(エコ商品)への取り組み
井関グループでは、開発・製造・お客さまの使用・廃棄の各段階における環境負荷低減を目的に、すべての商品開発において環境適合設計を推進し、気候変動課題の解決や農業における環境負荷低減につながる商品の提供に努めています。
商品ライフサイクルでの環境配慮
設計・開発段階においては「環境行動指針」に基づき製品アセスメント評価を実施し、原材料の調達から商品廃棄まで、商品のライフサイクル全般での環境負荷低減や農作業の省力に貢献できる商品開発に取り組んでいます。

エコ商品認定制度
「エコ商品認定制度」は、気候変動課題の解決や農業における環境負荷低減につながる環境適合性の高い商品を社内認定する制度です。省エネ・省作業、環境負荷低減、省資源、生物多様性配慮などの社内評価基準をクリアした認定商品には環境ラベルを付与し、商品カタログや取扱説明書などに表示し、お客さまにわかりやすくお伝えしています。 なお、環境ラベルは、ISO14021で定められたタイプⅡ(第三者認証を必要としない自己宣言型)に準拠しています。

環境ラベル


エコ商品認定のプロセス
エコ商品の認定は、各商品を担当する技術部より申請され、開発担当役員を委員長、開発統括部長を事務局長、各技術部から選出したエコ認定委員によって構成される「エコ商品認定委員会」にてエコ商品の評価基準への適合性を審査します。「エコ商品認定委員会」での審査を通過後、「商品化会議」にて最終審議・承認され正式認定となります。

エコ商品目標と実績
お客さまの省エネ・省力化に貢献できる機能を備えた商品のほか、各国の排出ガス規制の強化に伴って規制適合エンジンを搭載した商品の認定は年々増加傾向にあります。
目標
2030年国内売上高比率
85%

エコ商品認定事例
土壌センサ搭載型リアルタイム可変施肥田植機 PJ8FV
田植機の前方に設置した作土深センサ(超音波センサ)により作土層の深さ、田植機の車輪の内側に設置した肥沃度センサ(電極センサ)によりSFV(土壌中に含まれるイオンの総量)をそれぞれ瞬時に検知し、リアルタイムで可変施肥(減肥)を行う機能を搭載した田植機を「スーパーエコ商品」に認定しました。
田植えをしながら施肥量を自動制御することで、 1枚のほ場の稲の生育を平準化し、 枕地などでの倒伏の軽減を行うとともに、施肥量の削減により省力・低コスト化を実現します。また、肥料の使用量を削減することにより、肥料成分のほ場外流出を低減し、水質保全に貢献します。
対象型式の内、「ZFV型」は下記の機能が使用可能です。
・誰でも簡単にまっすぐ植えることができ、オペレーターの疲労軽減、作業の効率化につながる「直進アシスト機能」
・事前に作成した施肥計画マップに基づき、マップの各エリアごとに施肥量を自動で調整する「マップ連動可変施肥」
(「リアルタイム可変施肥」と「マップ連動可変施肥」を選択して使用できる。)

大型トラクタ BJ90、105
特殊自動車排出ガス平成26年(4次)規制に適合し、欧州StageV相当の次期国内排ガス規制に対応可能な高出力エンジンを搭載したトラクタを「エコ商品」に認定しました。
コモンレールシステム(燃料の噴射圧・噴射量・噴射タイミングをコンピュータで正確に管理し、エンジンの運転状況に応じ、最適な燃料噴射を行うシステム)、排ガス浄化装置(DOC,DPFと尿素SCR)を装備し、排気をクリーンに保ちます。また、動力伝達ロスの少ない高効率な無段変速ミッション「IAVT(ISEKI Advanced Variable Transmission)」を搭載し、作業時にも走行時にも変速操作なしで、きめ細かな車速コントロールが可能です。耕うん作業、管理作業、けん引作業などほ場の条件に応じた車速が得られ、より高精度な作業が行えます。コモンレールシステム、排ガス浄化装置(DOC,DPFと尿素SCR)を装備し、排気をクリーンに保ちます。また、動力伝達ロスの少ない高効率な無段変速ミッション「IAVT(ISEKI Advanced Variable Transmission)」を搭載し、作業時にも走行時にも変速操作なしで、きめ細かな車速コントロールが可能です。耕うん作業、管理作業、けん引作業などほ場の条件に応じた車速が得られ、より高精度な作業が行えます。

直進アシストシステム搭載 フロンティアマスター FM468、475、575
特殊自動車排出ガス平成26年(4次)規制に適合したエンジンを搭載し、新設計の静音キャビンの採用により作業者の耳元騒音を7dB(A)(当社従来機対比55%)低減したコンバインを「エコ商品」に認定しました。
直進アシストシステムを使用することにより、直進時のパワステ操作の回数が減り、オペレータの負担を軽減することができます。また、中割り作業や倒伏作業の様な株元が見えない状況でも、真っすぐ刈取りを行えます。
農林水産省の「みどりの食料システム戦略」では、直進アシストを含む自動走行技術は高精度な位置情報の活用で誰もが高い精度で作業可能になり、作業のムラやムダを減らし、省エネに貢献するとされています。
(参考:農林水産省 みどりの食料システム戦略におけるスマート農業の果たす役割)

農業機械の電動化への取り組み
農業機械の電動化は脱炭素化社会実現の大きな柱になると考えています。井関グループでは脱炭素時代に向け2010年より愛媛大学との共同研究を開始し、 2012年に電動トラクタプロトタイプを発表しました。
商品化に向けてさらに技術研究を培い欧州景観整備市場向けとして、2022年にリチウムイオンバッテリーを搭載した電動乗用芝刈機SXGE2の限定販売を行い、欧州市場ニーズの見極めを開始しています。

欧州向け 電動乗用芝刈機SXGE2
リチウムイオンバッテリーを搭載した電動乗用芝刈機SXGE2は、電動化によりユーザ使用時における排出ガス削減、CO2排出量の大幅削減、低騒音、低振動を実現したことで「エコ商品」に認定しました。(現行のエンジン仕様機比)
騒音 現行機比:10.9%低減 振動 現行機比:62%低減

エコ商品認定一覧
