
モデル植物工場とは
愛媛大学様との共同研究・開発により誕生した植物の光合成機能を自動で診断する植物生育診断装置や、複合環境制御装置等の先端技術を導入した太陽光利用型植物工場です。研究・実証を行うとともに普及・拡大に向け、施設や設備等のご紹介を行っています。
施設特徴
【POINT1.先進的な栽培管理】
■複合環境制御装置● 植物にとって最適な温度・湿度・光環境・炭酸ガス環境になるように機器の制御。
● 日射量に応じた給液量の自動調節制御。
● パソコンやスマートフォンで遠隔監視。
● グラフ表示による環境データの見える化。
● 機器アラームのメール通報。

■植物生育診断装置
● 愛媛大学植物工場研究センターとの共同研究で生まれた業界初の商品。
● 植物の健康状態の指標になる光合成機能を計測。
● 日々の計測結果を自動でグラフ表示。
● 光合成機能と環境情報(日射・気温など)を合わせて解析することで、最適な環境制御をするためのノウハウの蓄積が可能。

【POINT2.換気効率と採光性に優れたダッチライト型ハウス】
■主要諸元● 面積/500m2 / ● 軒高/5m / ● ガラス被覆 / ● 千鳥式両天窓 / ● 引違い式側窓
● 遮光カーテン(上) / ● 保温カーテン(下) / ● サイドカーテン

【POINT3.長期多段栽培】
● 温度コントロールにより、9月~翌年6月まで長期間栽培が可能。● 1株当たり30果房程度収穫可能。
● 高い軒高を利用してトマトを4mの高さまで誘引するため下層の葉まで受光態勢に優れ、収穫作業も楽になる。
● レール走行式の作業台車による作業の省力化。
⇒少ない労力で高収量を実現

POINT4.養液システム
■混合タンクユニットEC、pHを調整しながら養液を作成。
■ロックウール培地
● 岩を溶かして繊維状にしたもの。
● 保水性、通気性に優れる。
● ドリップチューブで1株ずつ確実に給液。
● 余った養液はガーターで回収する。
■紫外線殺菌装置
● 回収した養液を紫外線で殺菌して再利用。
● 水・肥料使用量削減になり、環境負荷低減につながる。

施設概要
【暖房設備】
● 灯油焚きボイラで作った温湯を栽培室内のパイプレールに流し暖房を行う。● 床部分に敷設したパイプレールは植物生育診断装置・各台車・防除ロボットの走行レールとしても使用。

【栽培ガーター】
● 栽培は吊下げ式のガーター上で行う。ガーターには、施工し易い発泡スチロール製品を使用。● 栽培品目/トマト、 株数/500本

【細霧冷房】
● 栽培室上部に設けられたノズルから水を噴射し、気化冷却によりハウス内気温を下げる。● ハウス内の加湿にも利用。

【炭酸ガス供給設備】
● 光合成促進および収量増を目的としてガーター下のホースから炭酸ガスを供給。
【クロマルハナバチ】
● ハウス内を飛び回り、人間の代わりに受粉を行う。● 在来種であるため、環境省が定める外来生物法の許可が不要。

【循環ファン】
● ハウス内の空気を循環させ、温度ムラを解消。
所在地
(株)井関松山製造所内
〒799-2655
愛媛県松山市馬木町700番地
ご見学について(見学無料/事前予約制)
ご見学に際し、係がご案内いたしますので事前にご予約をいただいております。
<お問合せ先>
施設事業部 施設営業技術部
089-908-9031