つくった大豆の行き先がわからない
収穫した大豆はどこへ行く?
- 国内で生産される大豆の約8割が食品加工業者へ供給され、豆腐や味噌、納豆などの食品に姿を変える。
- 流通構造が複雑。
国産大豆の流通経路を知ろう!
自分のつくった大豆の行方が見えにくいと、課題もなかなか明確になりません。
まずはあなたが収獲した大豆の流通経路を正しく認識すること。
国産大豆がどこで、どのような使われ方をしているかがわかれば需要者や消費者が大豆に求めているものが見えてきます。
■大豆の流通経路
国産大豆の現状と課題を認識しよう!
日本国内で消費される食用大豆の国産シェアは約25%。
外国産大豆に対して大きくシェアで引き離されている理由をまとめてみました。
●生産量が不安定。
●品質面でのバラツキがある。→製品品質のバラツキの原因になる。
●生産ロットが小さい。→大手メーカーではまとまった量のロットが必要。
●価格が高い。
以上のような課題を克服することが、これからの大豆生産力の向上に繋がります。
一方では、外国産大豆よりも味や風味に優れた国産大豆を原料とする加工食品は、一定の消費者から高い支持を集めています。
では、大豆加工食品のメーカーは、原料大豆に対してどのような品質を求めているのでしょう。
○大豆の検査規格を満たしていること。
夾雑物、被害粒、石豆、割豆、汚粒、未熟粒の混入率が限度以内。裂皮粒が少ない。
○製品に大豆の外観が残る用途の場合(納豆・煮豆など)、色彩選別してあること。
○粒径が均一のもの。
○古いものでないこと。
○異品種の大豆が混在していないこと。
■用途別に求められる品質