低気圧と前線による大雨に最大級に警戒しましょう！

○ポイント
・九州北部地方では線状降水帯による猛烈な雨（1時間に80ミリ以上の雨）や非常に激しい雨(1時間に50ミリ以上80ミリ未満の雨)が降り続いており、熊本県の5市2町に大雨特別警報を発表中です。引き続き大雨災害に最大級に警戒してください。
・前線が西日本日本海側から東北地方に停滞する影響で、北日本から西日本の広い範囲で12日にかけて大雨となるところがあります。
・土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒。
・今後の防災気象情報に留意。

〇概況
前線が西日本日本海側から東北地方にのびており、前線上の低気圧が日本海を東北東に進んでいます。
北日本から西日本では前線や低気圧に向かって暖かく湿った空気が流れ込んでいる影響で、大気の状態が非常に不安定となっています。
前線は12日にかけて西日本日本海側から東北地方に停滞し、前線上の低気圧が次々と通過する見込みで、北日本から西日本では大気の状態が非常に不安定な状態が続きます。

〇大雨
九州北部地方では9日夜遅くから11日にかけて線状降水帯が繰り返し発生し、福岡県や熊本県では24時間降水量が多い所で400ミリを超え、平年の8月の月降水量を超える記録的な大雨となりました。
熊本県では大雨災害の危険度が非常に高くなったため、11日00時20分に熊本県玉名市、長洲町、05時25分に八代市、宇城市、氷川町、08時10分に上天草市、09時15分に天草市に大雨特別警報を発表した。熊本県では、11日昼過ぎにかけて線状降水帯が発生して大雨災害発生の危険度が急激に高まるおそれがあります。
引き続き12日にかけても、広く北日本から西日本にかけて、雷を伴って非常に激しい雨(1時間に50ミリ以上80ミリ未満の雨)が降り、大雨となるところがあります。

〇警戒事項
熊本県では、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に最大級に警戒してください。
北日本から西日本の広い範囲で土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に注意・警戒してください。
今後の防災気象情報に留意してください。

増水した河川や水路、土砂崩壊が起こるおそれがある場所に行くことは危険ですので避けてください。
大雨が収まった後の施設の見回りも、増水した水路その他の危険な場所には近づかず、転落や滑落しないよう、足下や施設周辺の安全に十分に注意し行いましょう。

〇事前の備え等
豪雨や台風等の風水害に備えるための情報を、関連情報「豪雨や台風への備え（農水省HP）」に掲載しています。
これらの情報も参考に、農業用施設の点検や機械の避難等を行い、事前の備えに万全を期していただくようお願いします。