AGRI NEWS [MAFF アプリ連携-農林水産省]

2022年11月24日

  • SDGs
  • 環境
  • 家畜衛生
  • 飼料
  • 優良事例
  • 全国
  • 養豚

「みどりの食料システム戦略」技術カタログ紹介:アミノ酸バランス改善飼料給与による温室効果ガス削減技術のご紹介

「みどりの食料システム戦略」技術カタログ紹介:アミノ酸バランス改善飼料給与による温室効果ガス削減技術のご紹介
 農林水産省は、令和3年5月に食料・農林水産業の生産力向上と持続性の両立をイノベーションで実現する「みどりの食料システム戦略」を策定し、その実現に向けて令和4年7月に「みどりの食料システム法」を施行しました。この法律に基づき、環境負荷の低減に取り組む農業者や関連事業者の計画を認定し、税制・融資等の支援措置を行っています。
 本技術カタログ紹介では、環境負荷の低減に取り組む農業者の皆様に役立つ技術を毎月ご紹介していきます!

 今回ご紹介するのは、「アミノ酸バランス改善飼料給与による温室効果ガス削減技術」です。
 養豚ではタンパク質を多く含む飼料を与えても、特定の必須アミノ酸が少ない場合、その量に合わせてタンパク質の合成量が決まります。そのため、必須アミノ酸のうちひとつでも不足があると、他の必須アミノ酸は有効に使われることなく窒素化合物として体外に排せつされてしまいます。
 本技術は、養豚において肥育用飼料のタンパク質含量を減らし、不足する必須アミノ酸を添加して飼料中のアミノ酸バランスを整えることで、無駄なくタンパク質を合成できるようにする技術です。
 その結果、生産性に影響を与えずに窒素の排せつ量を削減でき、また、排せつ物中の窒素が少なくなることで、尿汚水中の窒素濃度が低減し、汚水浄化処理の工程で排出される一酸化二窒素を削減することができます。

 みどりの食料システム戦略」技術カタログは、11月8日に「Ver.2.0」へ更新しました。Ver.2.0では、これまで公開していた近年開発された技術(167件)に、近い将来利用可能となる開発中の技術(81件)を追加しています。

情報元: 農林水産省

この記事は、農林水産省政策情報API を利用して取得した情報をもとに作成していますが
サービスの内容は農林水産省によって保証されたものではありません。

記事一覧へ戻る