「みどりの食料システム戦略」技術カタログ紹介：日没後の加温や光照射による花きの省エネルギー生産技術のご紹介

　農林水産省は、食料・農林水産業の生産力向上と持続性の両立をイノベーションで実現する「みどりの食料システム戦略」を策定しました。
　この戦略の実現のため、現場への普及が期待される技術を毎月ご紹介していきます！

　今回ご紹介するのは、「日没後（ＥＯＤ）の加温や光照射による花きの省エネルギー生産技術」です。
　本技術は、花きが日没後の時間帯（Ｅｎｄ ｏｆ　Ｄａｙ：ＥＯＤ）に温度や光に対する感受性が高いという特性を活かし、日没後の時間帯に一時的に加温等を行うことで、効率的に開花や草丈伸長を促進させ、栽培期間中のエネルギー消費量を削減させる技術です。
ＥＯＤにハウス内の設定温度を一時的に上げることで、通常より低い温度で管理しても花きの生育・開花に影響を与えずにエネルギー使用量を削減できます。また、ＥＯＤに遠赤色光を照射することで開花や草丈伸長を促進させ、栽培期間の短縮、切り花の早期出荷が可能となります。
　このように、花き生産においては、環境負荷を軽減するため、新しい設備を導入しなくても、効率的に花きの生産を可能にする技術の開発が求められています。