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「プロジェクトZ」施策の実施及び損失計上見込み並びに通期連結業績予想の
修正に関するお知らせ(2024年7月18日)



「プロジェクトZ」施策の実施及び損失計上見込み並びに通期連結業績予想の修正に関するお知らせ(2024年7月18日)

事業戦略説明会 要旨付(2024年7月22日)

事業戦略説明会 質疑応答要旨(2024年7月22日)

プロジェクトZ施策について(2024年2月14日)

事業戦略説明会動画

2024年7月22日 事業戦略説明会

1.「プロジェクトZ」概要

「プロジェクトZ」では抜本的構造改革及び成長戦略の施策立案・実行を行います。

抜本的構造改革は、「生産最適化」・「開発最適化」・「国内営業深化」の 3 テーマを軸に短期集中的に施策を実行していきます。また、成長戦略は国内外の成長市場へリソースを集中し事業拡大を図ります。

本施策の実施により、2027年までにPBR1倍以上の実現を目指しています。

目指す姿(2027年)

連結営業利益率 5%以上
ROE 8%以上
株主還元 DOE 2%以上

PBR1倍以上

2.具体的施策(2024年7月18日公表時点)

抜本的構造改革(短期集中)

(1)生産最適化「生産拠点再編」
 生産性向上、生産効率化、生産平準化を図るため、製品組立拠点の集約やコンポーネント(油圧機器)生産拠点の集約を行います。

<実施事項> 

・2030年までに総額約460億円の設備投資を段階的に実施の方針(建屋新設、生産設備等)

・ISEKI M&D(松山)に製品組立を集約

―ISEKI M&D(熊本)での生産終了・コンバイン組立の移管(2026年)
なお、ISEKI M&D(熊本)に所属する社員については、グループ内への配置転換や再就職支援等を実施する予定です。諸条件については、労働組合と協議中です。生産終了後の跡地については検討中です。
―井関新潟製造所にコンポーネント(油圧機器)の生産を集約後、田植機の組立を移管

・海外生産拠点の能力増強


(2)開発最適化「開発リソースの軽減・シフト」

機種・型式の30%以上集約と共通設計により開発の効率化を推進、開発リソースを先端技術や環境負荷低減など成長テーマへシフトし、競争力強化を図ります。
機種・型式の集約については、一部対象の選定は完了し実行フェーズに移行、引き続き選定を進めていきます。また、市場へはOEMや他社商品の拡充を含め安定供給を継続していきます。


(3)国内営業深化「成長戦略への基盤作り」

国内広域販売会社6社の経営統合を行い、2025年1月1日に株式会社ISEKI  Japanを設立します。経営資源の集中・再配分による経営効率の向上及び在庫拠点最適化や物流体制見直しによる物流費の圧縮などを図るとともに、成長戦略への基盤を構築します。


(4)人員構成の最適化と人的資本投資
プロジェクトZが目指す成長と強靭な企業体質への変革を短期間で実現するために、間接部門のスリム化や希望退職の募集などによる人員構成の最適化と、エンゲージメント向上や成長分野への人材配置など人的資本投資を同時並行で推進します。
なお、希望退職の募集に関する諸条件については労働組合と協議中です。

<希望退職の募集概要> 

・対  象  者:2024年12月20日時点で満45歳以上の井関農機株式会社の正社員とシニア社員
・募集人員:80名程度
・募集期間:2024年10月1日~11月20日(予定)
・退  職  日:2024年12月20日(予定)

成長戦略

(1)海外地域別戦略と商品戦略の展開
 地域別戦略と環境対応型商品の投入を含む商品の拡充など商品戦略の展開により海外事業の拡大を図ります。地域別戦略では特にプレゼンスがあり収益力の高い欧州での事業拡大を加速させていきます。また、英国販売代理店「Premium Turf Care社」を株式追加取得により2025年から連結子会社化いたします。これにより販売テリトリーの拡大や取扱商材の拡充、欧州域内での在庫一元管理等による効率化を図るとともに、多様な人材交流によるイノベーションを創出していきます。


(2)国内成長分野への集中

成長分野である「大型」「先端」「環境」「畑作」への集中・販売強化により、安定した利益を確保するとともに、全国規模でのノウハウ共有により収益性の高い事業を拡大していきます。井関グループの強みを増幅させながら、「ヒト」「モノ」「ノウハウ」で価値ある農業ソリューションを提供します。