ヰセキグループでは、移植栽培のさらなる省力・低コスト化を追求した新技術の実用化に向けて研究を進めています。 その一つが「密播疎植」です。
育苗の際に一箱にたくさん種籾を播いて苗箱数を減らす技術です。
通常、一枚の苗箱にまく乾籾は130~180g。
それに対して密播疎植では一枚に220~250gの乾籾をまきます。
密播疎植のついて詳しくまとまったガイドブックはこちらから。(PDF10.5MB)
苗箱1枚あたりの播種量220~250g(通常は130~180g)
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1箱に種籾をたくさん播いているから箱あたりの苗本数が増える
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植付本数は3~5本(通常と同じ植付本数)
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37株植なら苗箱数は約6箱/10a ※
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30aの田んぼを苗補給なしに連続作業できる(田植機が6条植以上の場合)
※苗の条件によって苗箱数は増減することがあります。
ヰセキグループでは、密播疎植の実用化に向けてテストを行っています。 ヰセキ東北山形支社が実施した栽培試験では、密播疎植の稲(播種量225g)は、通常播種の稲(播種量180g)と同等の生育・収量を示しました。
■ヰセキ東北山形支社が実施した密播疎植の栽培試験結果
■場所 | 山形県遊佐町 |
■品種 | はえぬき |
■播種日 | 4月16日 |
■田植日 | 5月12日 |
■施肥量 | 元肥 5.6 追肥 2.0 |
試験区 | 播種量 (g/箱) |
栽植密度 (株/坪) |
田植使用苗数 (箱/10a) |
収量 (kg/10a)※1 |
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密播 | 疎植 | 225 | 37 | 6.3 | 526 |
通常播種 | 疎植 | 180 | 37 | 9.0 | 545 |
慣行 | 180 | 63 | ー ※2 | 525 |