2025年度下期新商品を発表しました

下記2品目3型式の新商品を発表いたします。

1. 乗用モーア　SXG327　1型式
2. 田植機　RPQ45、55　2型式

ヰセキ乗用モーア　SXG327

１．開発のねらい
ゴルフ場や空港、高速道路、公園などの芝・草刈作業において欠かすことができない乗用モーアの需要は顕著に推移しています。
今回、欧州では非常に高い評価をいただいている乗用モーアSXG327を国内に展開することで、景観整備市場で販売拡大を図っていきます。

２.発売型式
SXG327（21.9PS）

３.主な特長
１）高い基本性能と条件適応性
　（１）エンジン
　搭載された大排気量1,123cc、21.9PSのエンジンは軽作業から高負荷の掛かる作業まで十分な力を発揮し、傾斜地や背の高い雑草刈りでも安定したスムーズな作業が可能です。
　（２）HSTトランスミッション
　搭載しているHSTミッションは反応が早く、スムーズな走行が行えます。また、前後進の切り替えは2つのペダルにより素早く行えます。
　（３）大容量ハイダンプコレクタ（集草機）
　刈った草の集草容量は650Lと大容量で効率的に作業を行えます。さらにハイダンプ仕様となっているため、最大高さ約2mまで素早く持ち上げることが可能で、トラックへの排出も容易に行えます。コレクタが満杯の状態で最大高さに持ち上げた場合でも安定するよう前後バランスを考慮して設計しています。
　（４）54インチモーアデッキ
　刈幅は54インチ（1,372mm）と広く、センター排出方式を採用しています。広口のシューターによって、背の高い草や濡れた草でも詰まりにくい構成となっています。

２）快適な居住性・操作性
　（１）ジョイスティックレバーの採用と右側集中レバーレイアウト
　操作関係はコレクタ（集草機）のリフトおよび、ダンプを操作するジョイスティックレバーとモーアデッキ操作レバーの2本構成としています。これにより誤作動を防止するとともに、シューターのクリーニングレバーも右側に装備しているので、作業中は全て右側レバーとスイッチでの作業が可能です。
　（２）チルトステアリングの採用
　ハンドルは高さ（角度）を変えられるチルト機構を採用しており、オペレーターのお好みの位置に設定することができます。
　（３）オートクルーズ機構
　作業中の速度を一定に保つことができるオートクルーズ機構を標準装備。長時間作業も快適に行うことができます。
　（４）USBソケット、カップホルダーの標準装備
　スマートフォンの充電に便利なUSBソケットと、カップホルダーを装備しています。

３）安全性・メンテナンス
　（１）シートスイッチ
　作業者が離席するとエンジンが停止する離席検知機能を装備しています。
　（２）ハンドグリップ
　乗り降り時に便利なハンドグリップを機体側方に装備しています。
　（３）洗浄用コネクタ
　洗浄用コネクタにホースを繋ぎ、モーアデッキ内を洗浄することができます。

４．発売時期
2025年10月

５．商品情報
以下URLよりご覧ください
https://products.iseki.co.jp/mower/sxg327/

６．希望小売価格（消費税込）
SXG327S5H2S　オープン価格

※本機の公道走行不可

ヰセキ田植機 RPQ5シリーズ

当社はこのたび、小型乗用田植機「さなえ」RPQ5シリーズを発売いたします。

１．開発のねらい
従来機であるRPQ3シリーズは2022年の発売開始以来、本格ロータリ式の乗用4・5条田植機として高い評価を得ております。今回、農家の高齢化に伴う更なる安全性の向上や、低コスト栽培「密播疎植」（みっぱそしょく）が可能な型式を設定することで、より安全で、より低コストな田植え作業を可能としています。

２．発売型式
「さなえ」　RPQ45（4条植え）、RPQ55（5条植え）

３．主な特長
小区画ほ場に適した4・5条の本格ロータリ式田植機です。コンパクトな車体でありながらも作業性や居住性にこだわり、快適な田植え作業を実現します。

１）安全・安心装備
　（１）補助手すり、補助グリップ、ワイド補助ステップ
　高齢者にも乗り降りしやすいように、便利な補助手すり、補助グリップ、滑り止め付きワイド補助ステップを装備しています。
　（２）さなえハンドル＆微速前進レバー
　ほ場の出入れやトラックへの積み下ろしの時など、機体から降りて移動する際に、機体の浮き上がりを押さえるためのループ状のハンドルを装備しています。このハンドルに握るとゆっくりと前進し離せば止まる「微速前進レバー」を備えていますので、田植機を降りての操作を安心して行えます。

２）作業性・操作性
　（１）らくらく旋回　さなえZターン
　作業時の旋回をハンドル操作だけで行える「さなえZターン」機能を備えています。植付クラッチ入切、植付部の上下、内側の後輪のクラッチ入切、マーカの切替をハンドル操作に応じて自動化し、スムーズな旋回が可能です。
　（２）補助苗枠　さなえ苗レール＆さなえよくばりラック
　ヰセキ独自の苗レールを装備しています。苗枠をレール状にすると前方に張り出すため、あぜからの苗補給が楽に行えます。また、苗補給時に補助者との空苗箱の受け渡しを容易にする「よくばりラック」は空苗箱を5枚まとめて置くことが可能です。ドリンクホルダーも備え、高い作業性と居住性を両立させています。
　（３）幅広ワイドフロア
　運転席周りのフロア面積を大きく取り、田植機上での苗や肥料の補給がスムーズに行えます。さらにG型は拡張サイドステップ付きで、より余裕のある作業ができます。
　（４）さなえZロータ
　枕地ならし不要の「さなえZロータ」を標準装備。ヰセキ独自の3分割ロータで、泥押し・波立ちを抑えつつ、植付けながら枕地をならします。
　（５）密播疎植型式を設定
　苗箱に多くの種もみを播種し、疎植と組み合わせることで、大幅に苗箱数を減らして田植機をすることができる「密播疎植」型式を設定しました。

４．主要諸元
添付カタログを参照願います。　RPQ5シリーズ　カタログ

５．発売時期
2025年6月

６．希望小売価格（消費税込）
RPQ45　1,646,700円～2,152,700円
RPQ55　1,926,100円～2,399,100円