夢総研だより


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直播栽培

乾田直播栽培やってみた~圃場準備から播種~

 

”乾田直播”について

水稲栽培では、年々作業の省力化と生産コストの削減が求められてきています。水稲栽培での省力化、コスト削減につながる技術として、「乾田直播栽培」が注目されています。

乾田直播栽培のメリット
①育苗が不要
乾田直播栽培では育苗をせず乾田状態の圃場に種籾を直接播きます。
そのため、育苗、田植え作業がありません。結果として慣行栽培に比べ育苗、田植えにかかる資材費、作業時間の削減につながります。

②効率作業が可能
作業はトラクタ牽引式の播種機で行います。播種機での作業は高速で行うことができ、作業時間の削減につながります。また播種機は麦や大豆等の播種に適応しているものもあり、複合経営を強化することが可能になります。

③作業分散が可能
本州の中間地では3~5月に播種が行われています。移植栽培での田植え作業より早く播種が行えるため移植栽培と組み合わせることで作業分散ができ、規模拡大につながります。
乾田直播は事前の圃場準備が大切
コスト削減、作業省力化につながる栽培技術ですが、安定した収量の確保には事前の圃場準備が必要になります。

① ~苗立ちまで
降雨等により水没すると種籾が窒息してしまい、発芽不良や苗立ち不良につながります。排水性を高め、圃場全体を均平にしておくことが大切です。
② 苗立ち後~
苗立ち後は分げつ確保のために湛水します。代掻き作業を行わないため移植栽培の圃場に比べて漏水しやすい圃場となっているため、圃場準備の際はよく砕土をおこない土壌の保水性を高め、また、あぜぬり等の畦畔整備を行い、水漏れを防ぐことが大切です。

まとめると、苗立ちまでは発芽不良、苗立ち不良を防ぐために排水性
苗立ち後は分げつ確保のために保水性が大切であり、水をコントロールしやすいバランスの取れた圃場づくりが大切となります。

圃場準備

乾田直播では排水性と保水性の2つを両立することが重要です。圃場準備はその2点を考慮して作業をしていきます。
圃場準備は一般的には以下のように進んでいきます。

●耕起 (プラウ、スタブルカルチ等)
前作の残渣は残しておくと均平作業や播種作業の妨げとなるため、残渣をすきこむことが重要です。また、心土破砕効果により下層土を砕くため透排水性を向上させる効果があります。トラクタでの作業性を良くするためにも反転し土を乾かしおくことが大切です。

●整地 (パワーハロー)
耕起した土を整地し均平作業がしやすいよう整地を行います。パワーハロー等により、よく砕土、鎮圧をすることで土の保水性を高め種籾が発芽しやすい土質にします。

●均平 (レーザーレベラー)
圃場の均平作業を行います。高低差は10㎝以内に収めます。
均平することにより……
・入水時に水面を一定に保てるので苗立ちが揃います。
・入水後の除草剤の効果を均一にします。

●あぜぬり (あぜぬり機)
湛水時に漏水しないようあぜぬりを行います。代掻きを行わないので畦畔部から漏水しやすくなっているのでしっかりとあぜぬりすることが重要です。
 

夢総研で乾田直播を実証!

4月22日夢総研の実証圃場で播種作業を行いました。

今回、播種にかかった時間は68分/1ha、10aあたりに換算すると約7分!
移植栽培にはないスピード感での播種作業でした。播種機は施肥機能、鎮圧機能があり、元肥施肥、鎮圧作業も同時に行えるため、大幅な時間短縮となりました。肥料、種籾とも1ha圃場を無補給で作業が行なえ、補給作業によるロスタイムも削減できる結果となりました。

参考として移植栽培と作業効率を比較してみました。

【夢総研での実証事例】
移植   35分/10a (8条植え田植機)
乾田直播 7分/10a(8条播種機)
使用機械
トラクタ:TJV755

播種機 NTP-8AF(アグリテクノ矢崎)
播種条数 8条
ホッパー容量 15L×8
条間 30㎝
株間 14~23.5㎝の間6段階
作業速度 ~8km/h
適応種子 水稲、麦、そば、牧草、大豆、デントコーン、ソルガム
播種機は他作物にも対応しているため、畑作複合経営を考えている方に特におすすめできる作業機です。

詳しくはお気軽にお近くの販売店までお問い合わせください。



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