水稲種籾温湯殺菌装置

温湯殺菌とは

温湯殺菌とは・・・?

「水稲種籾を一定時間お湯に浸して殺菌し、病害を予防する技術」です。
この技術は、環境保全に配慮した減農薬防除技術が求められる中、化学薬剤に変わる種子消毒法の1つとして注目されつつあります。
また、この技術は以前から行われていましたが、一定の温度を均一に種子へ循環させることが難しく、発芽不良を起こしやすいという欠点がありました。
しかし、近年乾燥籾を60℃の温湯に均等に浸漬し、その後急速に冷却できる装置が開発され、急速に広まりつつあります。

温湯殺菌のメリット

温湯殺菌を行うことにより、種籾の殺菌に農薬を使用しません。
そのため、
 環境にやさしい。
 農薬の処理に困らない。
 特別栽培農産物の認証では化学合成農薬の使用成分数が削減できる。
 エコファーマーの認定では化学農薬低減技術の1つに掲げられている。
などのメリットがあります。

種籾の流れ

特長(温湯殺菌部)

特長(冷却部)

主要諸元

名称 水稲種籾温湯殺菌装置
型式名 SR-600 SR-300
処理能力(kg/h)
(4~5kg/袋)
480~600 240~300
機体寸法 全長(mm) 6,330 3,970
全幅(mm) 1,500 1,500
全高(mm) 1,970 1,970
機体重量(kg) 1,450 1,050
定格電圧(V) 三相200
周波数(Hz) 50/60
電力(kW) 温湯バケット駆動モータ 0.4
冷却バケット駆動モータ 0.2
温湯循環ポンプ 1.5 0.75
エアーブロワー 0.55/0.85 0.28/0.42
総電力(kW) 2.68/2.95 1.63/1.77
加温方式 温湯循環・蒸気混入式
冷却方式 水冷式
蒸気ボイラ 種類 簡易ボイラ(多管式貫流ボイラ)
取扱者資格 資格不要
相当蒸発量(kg/h) 200 100
熱出力(kW) 125 63
電気容量(kVA) 1.82/1.68 1.23/1.13
使用燃料 白灯油(JIS1号灯油)