夢総研だより


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スマート農業

水田除草機「WEED MAN」で除草をやってみた

こんにちは。夢総研2年目社員の生川です。
今回は水田での除草作業についての話題です。

夢総研では実際に栽培を行いながら各種技術の開発や効果の確認をしています。
水稲栽培での除草は重要な作業の一つですが、栽培によっては課題があります。
水田除草機ウィードマンでこの課題解決にトライしました。

【水田除草の課題】
 ①除草剤のコスト
 大規模経営では除草剤にかかるコストは大きくなります。
 ②除草剤抵抗性雑草
 除草剤中の特定の成分に対して抵抗性を示す雑草が増え、除草剤では取り除ききれない雑草が問題になっています。
 ③有機栽培の広がり
 食の安全意識の高まりにより、地域で有機栽培を取り入れる動きが進んでいます。有機栽培では、化学農薬の使用に制限があるため除草剤に頼らない除草が必要です。
また、漏水田のような水の浸透量の高い水田では除草剤の効果が表れにくいことがあります

水田除草機 WEED MAN

今回、除草に使用する機械は、水田除草機「WEED MAN」(㈱OREC)です。

WEED MANは業界初の除草機構を備えた水田除草機で、3つの機構により、条間に加え株間の除草も可能となっています。
①回転レーキ
 回転レーキにより株間の雑草を抜き取ります。
②除草刃ローター
 除草刃ローターにより条間の雑草を取り除きます。
③作業深さ自動追従
 作業機前方のフロートにより泥面の高さを検知することで、作業機の深さと水平を一定に保ち、確実に除草を行います。
また、走行部が4輪操舵となっており、枕地での旋回時に稲へのダメージを抑えます。
 

WEED MANで除草作業をやってみた

田植えから8日後の5月20日、ヰセキスマートファームでWEED MANでの除草を行いました。

作業のポイント
①水深は3~5㎝で作業を行います。適切な水深で作業を行うことで除草効果を得ることができます。
②雑草が小さいうちに作業を行います。田植え後5~10日で作業を行うことで高い除草効果を得ることができます。
③WEED MANでの作業期間の目安として田植え後5~10日に1回目、稲が活着後30日以内に2回目、3回目の除草を実施します。3回目の除草は、水田の状態を見て必要があれば実施します。
 

作業を通じて感じたこと

・操作は車速調整と、旋回時のハンドル操作と作業機の上げ下げのみで、簡単だと感じました。作業中はコース取りに集中できるので安心して作業できました。
・苗も巻き込んで抜いてしまうか不安でしたが、作業機が前方にあり、苗を傷めないように注意を払って作業ができるので安心できました。
・乗用なので圃場に降りることが無く、とても楽だと感じました。
・作業可能期間でも、苗の活着の甘いところでは苗を抜いてしまうことがありました。特に田植え後初回の除草では、実際に苗が活着しているかどうかの確認が重要だと感じました。
・条が曲がっていると稲株を巻き込まないようにするために、操作が難しかったです。田植えの時に真っすぐ植えておけば良かったと感じました。



「WEED MAN」の詳細情報はこちらからhttps://www.orec-jp.com/weedman/  

詳しくは、最寄りの販売店までお気軽にお問い合わせください。
 



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