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疎植の技術
疎植は決して難しい栽培技術でない!
疎植は「栽培が難しい」とか「リスクが大きい」とお考えの方がおられますが、その認識は間違いです。ここでご紹介するいくつかのポイントさえ抑えておけば、手間やコストを節約して、増収や品質向上が期待できる栽培方法です。
疎植栽培におけるキーポイントは『適正な茎数』です。このポイントを抑えておけば目標収量を得るための籾数と千粒重が確保できます。そこで、疎植栽培において適正茎数を確保するための技術について検証していきたいと思います。まずはじめに、茎数確保のポイントを整理してみましよう。
稲は生育空間が広くなると過剰に分けつしやすくなります。しかし、茎数が多くなったからといって収量が増えるわけではありません。茎数を多くとりすぎると、十分な籾数や籾重が得られず、疎植の特長が損なわれてしまいます。
茎数が足りないと十分な収量が得られません。とくに寒冷地では、早期に茎数を確保しましょう。
疎植栽培におけるキーポイントは
「適正な茎数」
適正茎数を確保するための水管理
疎植における水管理のポイントは、無効分けつを抑えることです。水管理で無効分けつを抑える方法は圃場条件等により2通りあります。 一般的なものは中干しで過剰分けつを抑える方法です。これは慣行栽培に近い水管理であり、比較的行いやすい方法です。ただ中干しを始めるタイミングに気をつけてください。 そしてもう一つ無効分けつを抑える方法は、深水管理です。水位の目安は、葉が展開する付け根(葉耳)より上です。そのためには17〜20cmの深水が必要です。7〜10cm程度の深さでは効果はありません。
<寒冷地にて行う場合の注意事項> (方法その1〜2共通)
寒冷地では健苗の移植と浅水管理で分けつを促進させてください。移植時は、極端な深植えしないように注意してください。分けつは温度の影響を強く受けるため、日中の地温と水温を上げるには浅水管理が効果的です。活着後、分けつ促進のために浅水管理を行い、目標とする有効分けつを確保してください。とくに“はえぬき”“あきたこまち”などある程度の茎数を確保しないと収量が上がらない品種は、十分な分けつ促進が必要です。
増収品質向上のための施培管理
疎植栽培であれ慣行栽培であれ、必要なチッ素量は同じです。適正なチッ素量はあくまでも圃場の地力に応じて決まります。チッ素成分の元肥・穂肥の比率は、一般的には[2:1]、極端な場合では[4:1]のような例も見られます。それに対して疎植では、穂肥にも十分にウエイトをかける目的で、少なくとも[元肥3:穂肥2]となるよう穂肥の比率を高めてください。疎植栽培の稲は、分けつが旺盛になりすぎることがあります。無効分けつの発生を抑制するため、元肥の割合を少なくして、初期生育をやや抑え気味にしましょう。
疎植の稲のポテンシャルを最大限に引き出す土づくり
土づくりによって地力を高め、保肥力を増すことは、増収・品質向上への基本ステップです。作土層を深くして根圏域(根を張る範囲)を広げることで、根の伸張を促し、根量を増やすことが重要です。根量が増加すると、養分吸収能力が高まり、地上部の葉の枚数や葉面積が確保されます。葉の充実は、開帳型となる疎植の稲のポテンシャルを最大限に引き出し、光合成を促進して籾数や千粒重の増加へとつながるのです。
作土層が1cm広がると稲が利用できる土の量は約10t/10a増えます。 →
この場合の「腐植」とは、動植物が土中で微生物に分解され、生成されたものです。土中の腐植含有量が多いと、地力・保肥力が高まるとともに、リン酸の吸収促進にもつながります。完熟堆肥や稲わら、腐食入りの土壌改良材を投入し、腐植を増やしましょう。稲わらの分解促進には、稲刈り後の早い段階での土壌改良材散布と軽い耕うんが効果的です。
腐食はリン酸と金属の結合を防ぎ、リン酸吸収を促進します。また、腐食の多い土壌では微生物の活動が活発になり、稲わらなど有機物の分解が促進されます
37株植の科学
疎植の稲は田んぼの健康優良児だ!!
疎植栽培に関する疑問にお答えします。
疎植で失敗しないためのQ&A
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