お客様インタビュー

お客様インタビュー
「ヰセキの機械を使っていて良かった。
 おかげで疎植栽培に出会えたのだから。」

平原地域営農組合
組合長 大倉久徳さん
岐阜県海津市平原

■設立/昭和63年
■組合員数/92名
■オペレータ/5名
■経営内容/水稲76ha 麦60ha 大豆60ha
■受賞歴/
平成19年 全国土地改良事業地区営農推進優良事例表彰
全土連会長賞
平成20年 全国麦作共励会表彰『集団の部』
農林水産大臣賞      
平成25年 全国豆類経営改善共励会『大豆集団の部』
生産局長賞
写真
[聞き手]
疎植パートナー 傍島啓司
(㈱ヰセキ東海海津営業所次長/
写真右から二人目)
平原地域営農組合役員の皆さんと。

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■25年産米の作付面積と栽植密度
図1
美濃地方の人々が愛するハツシモを37株植で

傍島 美濃地方の水稲と言えば、やはり何と言ってもハツシモですよね。

大倉 ハツシモの栽培に適した風土や土壌が限定されるから、ほとんど美濃地方でしか栽培されていないし、美濃の人たちも昔から愛着をもってハツシモを食べているよね。

傍島 そのハツシモは30haすべて37株植ですね。疎植を始めたのは5年前でしたっけ?

大倉 そう、平成20年から。「せっかく標準装備で疎植ができる機械を使っているんだからやってみたらどうですか」って傍島さんに薦められて。

傍島 心配なら一筆だけでもやってみてください。圃場で見る限り、違いは一目瞭然ですよとお話ししたのを覚えています。

大倉 それで最初の年は「実験」で5haほどやりました。海津は一区画が1~2haと大きいから、試験栽培でも自ずと面積が大きくなっちゃう。田植え直後は、組合員から「なんか淋しいなぁ」とか言われるし、我々も不安だったけれど、生育が進むにつれてどんどん良くなっていったね。分けつが旺盛で、株が大きくなっていくのを見て、組合員も納得していたよ。

傍島 やはり最初は不安でしたか?

大倉 うん。それでも傍島さんがいつも気にかけて見に来てくれたし、井関農機の本社からも「生育調査」と言ってデータを取りに来てくれたりと、サポート体制がしっかりしていたから、不安が期待に変わるのに時間はかからなかったね。

苗の購入費だけで72万円のコスト削減

傍島 営農組合の経営から見て、疎植栽培の一番のメリットは何ですかね?

大倉 それはやはり苗箱数でしょ。50株植が17箱なのに対して37株植なら10~11箱で済みますから。

傍島 平原地域営農組合さんでは、苗は購入していますよね。

大倉 1箱900円です。以前は約1万箱を注文していましたが、疎植栽培を導入して、今は92,000箱。単純計算ですが、苗の購入費だけで72万円のコスト削減ができたことになります。

傍島 稲は密植を求めているわけではない。環境に応じて育っていくものです。海津地区でも疎植栽培を採り入れている農家さんは多くなりました。

大倉 昔は「70株で植えないかん」と指導されて、10aに25箱くらいつくってやりおったわな。今は50株で17箱/10aくらいがこのあたりでは主流かな。昔と比べたら少なくなったよね。

傍島 疎植の効果については行政も認めていますしね。

大倉 疎植の田んぼは本当にええもんができるね。ヰセキの機械を使っていて良かったと思います。おかげで疎植栽培に出会えたのだから。

傍島 26年産はどうします?

大倉 来年はあさひの夢で37株植の面積を増やしてみようかな。

(取材日/平成25年10月7日)

 

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ハツシモはコシヒカリよりも丈が高いが、茎が太いから倒れない。37株植にすると株が大きく育ち、さらにその傾向が顕著になる。

ワンポイント解説

疎植栽培は株張りが命。品種と田植え時期によっては、茎数不足で減収することもあります。平原地域営農組合では、茎数を確保しやすいコシヒカリとハツシモSLから疎植を導入しています。